コラム
【コラム】子犬に名前を覚えさせるコツとは?|具体的な方法について
家族に子犬を迎え入れる際の楽しみのひとつが、名前を決めることですよね。
たくさんの時間をかけて、じっくりと考え抜いた名前は、飼い主様にとって非常に特別で意味のあるものだと思います。しかし、選んだ名前を子犬にどのように教えて覚えさせるのか、正しいやり方が分からないという方も多いかもしれません。
そこで今回は子犬に名前を覚えさせるコツについて、名前を覚えさせる具体的な方法などをご紹介します。
子犬が自分の名前を覚えるメカニズムとは?
一般的に犬は約20〜100の単語を理解する能力があると言われていますが、生まれながらにしてこれらの単語や自分の名前を識別できるわけではありません。では、どのようにして子犬は自分の名前を覚えられるのでしょうか。
実際に、子犬が自分の名前を覚えるプロセスは、人間の赤ちゃんが自分の名前を覚える過程とよく似ています。人間の赤ちゃんは最初から自分の名前を知っているわけではなく、何度も名前を呼ばれることで、ある特定の音(名前)が自分に関連づけられていることを学びます。
それと同じように、子犬も名前を繰り返し聞くことで、その単語が自分を指すものだと認識するようになります。
特に、生後1ヶ月〜3ヶ月頃の間にあたる社会化期といわれる時期は、学習能力が高まります。そのため、この期間に名前を教えることで、子犬はより速く自分の名前を覚えることが可能です。
子犬に自分の名前を覚えさせる具体的な方法について
子犬に名前を覚えさせることは、しつけの基本でありスタートとされています。このプロセスでは「おすわり」や「待て」などの基本的なしつけを覚えさせる時と同じように、「優しく接しながら名前を呼ぶ」「名前を嬉しいことと結びつける」ことを繰り返して、認識させることが大切です。
実際には、まずは飼い主様が子犬の目線の高さに合わせてしゃがみます。
次に、子犬が好むおやつやお気に入りのおもちゃを用意し、それを鼻の前に持ってきて飼い主様の顔に近づけます。子犬が目を合わせたときに名前を呼び、すぐにおやつを与えて大いに褒めることがポイントです。
この方法を繰り返すことで、子犬は名前を呼ばれることが嬉しい出来事であると学び、その音声を自分に関連づけるようになります。
しかし、ここで飼い主様が注意すべきこととしては、子犬を叱る際に名前を使うと、名前を呼ばれることが不快な体験として結びついてしまう可能性があることです。
名前を呼んだ際には、常にポジティブで悪いことが結びつかないように心がけることが大切です。
まとめ
子犬に自分の名前を覚えさせるためには、その名前を定期的に呼び、それをポジティブで楽しい体験として関連付けることが重要とされています。
しつけ中に子犬が名前をすぐに覚えられない場合でも、犬は飼い主様のリアクションを細かく感じ取ることができます。
そのため、もしもうまく行かなかったとしても、叱るのではなく、ポジティブな姿勢で繰り返しトライすることが重要です。
■犬と猫のしつけや育て方についてはこちらのページでも解説しています
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