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コラム

【コラム】老犬介護のポイントとは?食事や必要なケアについて

いつも毎日元気に走りまわっていた愛犬も、年を取ると体調に変化が見られ始め、食事をはじめとする日常生活のサポートが必要になることがあります。飼い主様は愛犬の老後にどのように対応すればいいのでしょうか。

そこで今回は、老犬介護のポイントや食事や必要なケアについてご紹介します。

高齢犬に訪れる体の変化

見た目の変化としては、白髪が増え、毛の輝きや皮膚の弾力性が失われることがあります。筋力が弱まることで活動量が減少し、視力と聴力の低下により飼い主様の呼び掛けに反応しにくくなることもあります。
また、食べ物の好みが変わり、全体的に食べる量が少なくなることが見られることもあります。
さらに認知機能の低下が進むと、徘徊や夜中に鳴くなどの行動をすることもあります。

 

食事はカロリーが低く消化の良いものを

シニア用のフードを選び、カロリーが控えめで消化しやすいものを与えましょう。ドライフードが硬く感じられる場合は、お湯で柔らかくしてふやかしたり、トッピングやウェットフードを加えたりするのも一つの方法です。
ただし、運動量の減少と代謝の低下により、肥満には特に注意が必要です。

また、首を曲げて食事を摂ることが難しい場合は、食器の位置を高く設定して快適に食事ができるようにしてあげましょう。また、自力で食べることが可能でもサポートが必要な場合は、体を支えてあげましょう。

自力で食事をすることが難しい場合には、流動食を与えることもあります。
流動食の与え方としてはシリンジが一般的ですが、誤った方法で与えると気管に入ってしまう事故につながる恐れがあります。そのため、流動食をはじめる前には獣医師に相談することが重要です

 

犬に合わせた適度な運動を心がける

激しい運動は控えるべきですが、運動を全くしないと筋力が衰えてしまうため、適度な運動が必要です。ゆったりとしたペースで、休憩を取りながら、無理のない範囲で散歩を行いましょう

また、老犬は歩行が不安定になりやすいため、家の中では滑りにくいようにカーペットを敷くなどの工夫をし、必要な場所にはスロープを設置して移動をサポートしてあげましょう

 

安全な寝床を用意する

愛犬の寝床は、できるだけ犬自身が好む場所に設置してあげることが大切です。1人で静かに過ごしたい犬もいれば、家族の近くにいたがる犬もいますが、どちらの場合も家族が見守りやすい場所を選びましょう。

また、老犬は体温調整が難しいため、寒さや暑さへの対策が必要です。そのため、温度管理には十分気をつけましょう

寝たきりの状態の犬の場合、床ずれを防ぐために専用のマットレスを使用し、定期的に体の位置を変えてあげることで、快適に過ごせるようにしましょう

 

徘徊での事故はサークルで防ぐ

徘徊する傾向のある犬には、サークルを使って動き回れる範囲を限定して安全を確保してあげることが重要です。徘徊によって棚に衝突して物が落ちてきたり、隙間にはまってしまって動けなくなったりするなどの事故が発生するリスクがあるため、注意が必要です。

サークルを選ぶ際には、柔らかい素材にしましょう。お風呂マットを繋げたり、子供用のビニールプールや介護用のサークルを利用したりするなど、柔軟に対応する方法を検討しましょう。

 

まとめ

一言で「介護」と言っても、犬によって必要なケアは様々です。
生きている間ずっと続くものなので、飼い主様が過度に疲れないよう、動物病院に預ける、ペットシッターに頼むなど、ときには外部を頼りながら少しでも息抜きできる時間を作ることで、飼い主様もリフレッシュできます。

 

川崎市中原区の「馬場動物病院」
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