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コラム

【コラム】犬と猫のフードの選び方のポイントについて┃ライフステージに合わせてフードを見直そう

愛犬や愛猫に長生きしてもらうためには、適切な食事選びが非常に重要です。しかし、多種多様なペットフードの中から、どれを選べば良いのか、飼い主様が迷われることも多いでしょう。

そこで今回は、犬と猫それぞれのフードの選び方のポイントを解説します。

 

主食には総合栄養食を

犬や猫の主食には「総合栄養食」を選びましょう。
総合栄養食は、ペットが必要とする栄養素をバランス良く含み、毎日の主食として設計されたフードのことです。

また、ペットフードには総合栄養食以外に「間食」「療法食」「その他の目的食」「一般食」などがありますが、総合栄養食以外は主食として設計されているものではないため、これらだけを継続して与えると、栄養バランスが崩れてしまいます
おやつなどで使う分には問題ありませんが、日常の主食としては「総合栄養食」を選ぶことが大切です。

 

犬の食事について

犬は雑食性で、肉類だけでなく炭水化物や植物性タンパク質も必要とします。年齢に応じて必要な栄養素は変わるため、成長期にはビタミンやミネラル、タンパク質が多く含まれているフード、高齢期には消化しやすく栄養価の高いフードが推奨されます。

また、肥満傾向のある犬にはカロリー控えめのフードが適しています。

 

猫の食事について

猫は肉食動物であり、高たんぱく質の食事が適しています。猫用のフードはタンパク質が豊富であることが重要で、特にアミノ酸の一種であるタウリンは猫の健康に不可欠です。

また、猫は自ら水分を多く取る習慣がないため、水分補給のためにウェットフードをうまく利用して食事から水分を摂らせると良いでしょう。

 

ライフステージに合わせたフードの選び方

犬や猫は、成長段階や年齢、健康状態に適したフードを選ぶ必要があります。

成長期
子犬や子猫の時期には、成長と発達をサポートする高たんぱく質、高エネルギーのフードが適しています。また、子犬や子猫は消化器官が成熟していないため、消化しやすいフードを与えるようにしましょう

シニア期
高齢の犬や猫には、加齢に伴う栄養ニーズに合わせたフードを選ぶことが大切です。これには関節の健康をサポートする成分や消化を助ける成分、および全般的な健康維持をサポートするビタミンやミネラルが含まれているフードが望ましいです。

また、健康上に問題のある犬や猫には、獣医師のアドバイスに基づいて特別な療法食が必要になる場合があります。例えば、腎臓病の猫にはリンの低いフードが推奨され、肥満傾向のあるペットには低カロリーフードが適しています。

 

ドライとウェットフードの違い

ドライフードは乾燥した粒状のフードで長期保存が可能であり、経済的でもあります。また計量しやすく、食事管理が行いやすいのも特徴です。
しかし、水分摂取が不十分になる可能性があり、特に猫の場合は注意が必要です。

一方でウェットフードは水分含有量が高く、味や香りが豊かで食いつきが良いです。
特に水を十分に摂取しない猫や高齢の犬猫、水分摂取が必要な特定の健康状態の犬猫に適しています。
ただし、開封後はすぐに消費する必要があり、保存性には劣ります。

 

まとめ

ペットフード選びでは、それぞれのフードの特性を理解し、愛犬愛猫の健康状態や年齢、好みに合わせて選ぶことが大切です。
フードの選び方について分からないことなどありましたら、お気軽に当院までご相談ください。

 

川崎市中原区の「馬場動物病院」
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