コラム
【コラム】初めての動物病院!愛犬や愛猫を連れていく時に知っておきたいポイント
愛犬や愛猫を連れて初めて動物病院を受診する際、不安を感じている飼い主様は少なくありません。どんな準備をすれば良いのか、どんなことに注意すれば良いのかなど、疑問は尽きないと思います。しかし、愛犬や愛猫がストレス無く過ごすためにも、受診前の適切な準備と知識を身につけておくことが重要です。
今回は、初めてでも安心して動物病院に行けるよう、受診のタイミングや準備ポイント、ストレスを軽減するためのテクニックなどをご紹介します。
動物病院に連れて行くべきタイミングとは?
動物病院を受診するタイミングは、大きく分けて2パターンあります。
<ケガや病気の治療>
動物病院は、ケガや病気による体調不良が見られた場合に受診するイメージを持っている方が多いと思います。症状が一過性のものであれば様子見しても問題ないことがほとんどですが、なかなか治らない場合や悪化している場合は早めに受診しましょう。また、ぐったりして苦しそうにしている場合は早急に対応する必要があるため、直ちに病院を受診しましょう。
<ケガや病気の予防>
動物病院はケガや病気を治すためだけの場所ではありません。爪切りや体重管理といった日常的なケア、予防接種、健康診断など、ケガや病気を予防するために定期的に受診することも重要です。
動物病院に行く前の準備ポイント
まずは動物病院のHPなどで、診察時間や予約の要否などを確認しましょう。診察時間と受付時間が異なるケースもあるため、よく確認してください。
また、思わぬトラブルや伝え忘れなどを防ぐためにも、病院に行く前にはしっかりと準備を行いましょう。
<リードやキャリーケースを忘れずに>
動物病院にはさまざまな種類の動物や、さまざまな性格の子がいます。また、いつもと違う環境に戸惑い、怖くて逃げ出そうとする子も多くいます。そのため、リードやキャリーケースを忘れずに準備しましょう。猫の場合は特に脱走のリスクが高いため、洗濯ネットに入れてからキャリーケースに入れると安心です。
<食事管理>
獣医師の指示がない限り受診前に絶食をする必要はありませんが、満腹の状態だと検査に影響がでることもあるため、食事を与えすぎないように気をつけましょう。
<トイレを済ませる>
緊張やストレスから粗相してしまうケースもあるため、できるだけ受診前にトイレを済ませておくと安心です。また、尿に異常があって受診する際は、この受診直前に採った尿を持参しましょう。
<メモを持参>
ケガや病気で受診する際は事前に症状をメモしておくと、診察時に伝え忘れを防ぐだけでなく、より正確な情報を伝えることができます。
動物病院での過ごし方のコツ
動物病院では、待合室から診察室まで、飼い主様と愛犬・愛猫が落ち着いて過ごせるようにすることが大切です。
<待合室での過ごし方>
待合室ではリードを短く持つか、キャリーケースの中に入れた状態で待ちましょう。他の犬や猫との接触を避けることで、トラブルを未然に防ぐことができます。病気やケガを抱えた子が多い場所でもあるため、スキンシップは最小限に留めてください。
<診察室での接し方>
診察室では、愛犬や愛猫が興奮しないように声をかけて安心させましょう。興奮していると検査がうまくいかない場合があるため、落ち着いた雰囲気を保つことが重要です。また、前述したように獣医師に症状を詳しく伝えるためには、事前に用意したメモを活用するとスムーズです。
動物種別の注意点
動物種によってそれぞれ特性があるため、注意点が異なります。
<犬の場合>
リードにつないで受診する場合は他の犬とのトラブルを避けるため、リードは短めに持ちましょう。中には病気やケガの影響で神経質になっている子もいるため、犬同士のコミュニケーションはできるだけ避けてください。また、興奮して無駄吠えしてしまう場合は一度待合室から出て、落ち着いたら戻るようにしましょう。
<猫の場合>
猫の場合は動物病院の受診そのものが大きなストレスになることが多いため、隙あらば逃げ出そうとします。また、他の動物の鳴き声にびっくりして脱走してしまうケースもあるため、前述したように必ず洗濯ネットに入れてからキャリーに入れるようにしましょう。
また、猫は狭い場所に安心感を覚えるため、キャリーは方向転換できる程度の小さいサイズのものを選びましょう。キャリーの中にはいつも使っているタオルやおもちゃなどを入れておくと、安心感からストレスが和らぐためお勧めです。
通院時のストレスを軽減するためのテクニック
動物病院への受診をスムーズにするには、普段からの慣らしが重要です。
<キャリーケースに慣らす>
通院時だけキャリーケースを使うと、「キャリー=病院」という印象を与えてしまい、キャリーを見るだけで逃げ出すようになります。日常的にキャリーケースを家に置き、いつでも入れる環境を作りましょう。
<移動中のストレス軽減>
病院へ行く際の車移動がストレスになることがあります。そのため、普段から短時間のドライブに出かけ、移動に慣れさせるのも効果的です。
<動物病院選びも重要>
動物病院の雰囲気や自宅からの距離も重要なポイントです。長距離の移動は負担になるため、なるべく近い病院を選ぶと良いでしょう。また、病院の口コミや評判を調べたり、事前に外観を確認したりしておくと安心です。
まとめ
犬や猫は動物病院に行く目的を理解することはできないため、いつもと何か違う雰囲気や場所に、恐怖心やストレスを感じてしまいます。そのため、日頃からキャリーに入る練習や車に乗る練習をしたり、お散歩中に動物病院の前を通ったりすると、いざというときに受診のハードルが下がります。
動物病院は治療のために受診するのはもちろん、定期的な健康管理のために受診することも重要です。愛犬や愛猫に何か心配な症状がある場合は、躊躇せず動物病院に相談しましょう。
川崎市中原区の「馬場動物病院」
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