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コラム

【コラム】皮膚トラブル対策!|犬のシャンプーのやり方とそのポイントについて

犬は人間よりも皮膚が薄いため、皮膚トラブルが多くみられます。皮膚トラブル対策のためにはシャンプーによって皮膚を健やかに保つことが大切ですが、シャンプーのやり方を間違えてしまうと、逆に皮膚トラブルを引き起こしてしまうこともあります。

犬の皮膚トラブルにはさまざまなものがありますが、しつこい痒みを伴うケースが多くみられます。痒みは犬にとって大きなストレスになり、QOL(=生活の質)の低下にもつながるため、予防や早期治療を行うことが大切です。

今回は、犬のシャンプーのやり方やそのポイントについてご紹介します。

犬の皮膚トラブルの一般的な原因

犬の皮膚トラブルを引き起こす原因としては、以下のようなものが挙げられます。

アレルギー(食物、環境など)
寄生虫(ノミ、ダニなど)
感染症(細菌、真菌など)
ホルモンバランスの乱れ
栄養不足

 

適切なシャンプーの重要性

犬にシャンプーを行うことで、皮膚や被毛についた汚れや溜まった皮脂を落とすことができます。それにより、皮膚や被毛の健康を維持することができ、皮膚トラブルの予防や改善に繋がります。ただし、適切なシャンプーをしなければ逆効果になることがあるため、正しい方法でシャンプーを行うことが重要です。

 

犬のシャンプーのやり方

<準備するもの>

・ブラシ
・犬用シャンプー
・タオル
・ドライヤー
・保湿剤

 

<手順>

①ブラッシング:ブラッシングを行い、汚れを落とし、毛のもつれをほぐす
②濡らす:ぬるま湯で、お尻から頭側に向かって全身を濡らす
③洗う:シャンプーを使って、お尻から頭側に向かってマッサージするように全身を洗う
④すすぐ:頭側からお尻に向かって、ぬるま湯でぬめりがなくなるまでしっかりとシャンプーを流し、保湿剤を塗る
⑤乾かす:できるだけタオルドライをしてから、ドライヤーを使って根本まで完全に乾かす

 

<注意点>

毛のもつれや毛玉がある状態でシャンプーを行うことにより、シャンプーが浸透しなかったり皮膚トラブルの原因になったりするため、シャンプー前は必ず丁寧にブラッシングをしましょう。

シャワーの温度は35℃前後を目安に、水が耳や目に入らないように気をつけましょう。犬がシャワーを嫌がる場合は、シャワーヘッドをなるべく体に付けたり、シャワーヘッドにタオルを巻いたりすると、水の音や刺激が和らぐためおすすめです。

また、液体シャンプーを使う場合は洗面器やスポンジなどを使って、あらかじめ泡立ててから使うようにしましょう。

 

シャンプー時の重要ポイント

シャンプーはまめに行いすぎても逆に皮膚に負担がかかるため、頻度は1ヶ月に1〜2回を目安に行うと良いでしょう。

また、人間用のシャンプー剤は皮膚トラブルの原因となるため、必ず犬用のものを使用しましょう。すでに皮膚トラブルがみられる場合は有効な成分が入っているものを使用し、かかりつけ医とよく相談しましょう。

さらに、ブラッシングやシャンプーを行うことで、血流を改善したり、筋肉がほぐれたりといったマッサージ効果が期待できます。その他にも、普段はみえにくい皮膚の状態を観察することができるため、愛犬の健康維持のためにも、丁寧にシャンプーを行うよう心がけましょう。

 

家庭でできる皮膚トラブル予防策

抜けた毛や毛玉は、そのまま放置してしまうと皮膚トラブルの原因になるため、特に長毛種ではできるだけ毎日ブラッシングを行うようにしましょう。

また、栄養バランスの取れた食事は、皮膚を健やかに保ってくれます。おやつは控えめにして、良質なタンパク質とオメガ3脂肪酸を含んだ総合栄養食を中心に与えると良いでしょう。

ただし、どんなに気をつけていても皮膚トラブルを完全に防ぐことはできません。そのため、定期的に健康診断を受け、早期発見・早期治療に努めましょう

 

まとめ

犬の皮膚トラブルを防ぐためには、ブラッシングやシャンプー、食事の管理といった日頃のケアや定期健診による早期発見が重要です。
今回ご紹介した内容を参考に、シャンプーのやり方で聞きたいことがある、愛犬の皮膚に異常がみつかったなどありましたら、お気軽に当院までご相談ください。

 

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