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コラム

【コラム】見た目だけじゃない!|犬のトリミングの効果と重要性

愛犬のケアにはさまざまな重要な要素がありますが、その中でもトリミングは非常に重要な役割を担っています。
トリミングは、「単なる見た目を美しく整えるための美容行為」と捉えている飼い主様も多くいらっしゃると思います。
しかし、トリミングは犬の健康を維持し、さまざまな病気の予防にも効果があります。

今回は犬のトリミングについて、トリミングの重要性や予防できる病気についてご紹介します。

トリミングとは?

トリミングとは、犬の被毛を切ったり整えたりすることを意味します。それ以外にもトリミングには犬の全体的な清潔と健康を維持するために、以下のようなケアも含めて行われます。

シャンプー
ブラッシング
耳掃除
爪切り
肛門腺のケア など

これらのケアは、犬の見た目を美しく整えるだけでなく、健康問題の予防や早期発見にも役立ちます。

 

犬の被毛の種類

トリミングの必要性は、犬の被毛の種類によって異なります。犬の被毛は、外側にある「オーバーコート(上毛)」と内側にある「アンダーコート(下毛)」の二層になっています。

 

<オーバーコート>

皮膚を守る効果があり、太くて硬い毛が特徴です。

 

<アンダーコート>

体温調節の効果があります。
ふわふわとした柔らかい毛と、夏毛と冬毛があるのが特徴です。

オーバーコートだけを持つ「シングルコート」の犬種は、1年を通して毛が生え替わるため、伸びた毛を定期的にカットする必要があります。

また、オーバーコートとアンダーコートの両方を持つ「ダブルコート」の犬種は換毛期があるため、抜け毛のお手入れが重要になります。

 

トリミングのメリット

犬のトリミングは見た目を整えるだけでなく、健康を守るためにも多くのメリットがあります。具体的な効果については以下が挙げられます。

 

<皮膚病の早期発見・治療>

トリミングは、皮膚病の早期発見に役立ちます。トリマーや飼い主様が定期的に毛を整えて皮膚の状態を確認することで、異常があればすぐに気づくことが可能です。そのため、早期に適切な治療を始めることができます。

 

<毛玉による皮膚炎の予防>

特に長毛種の犬は、毛玉ができることが多いです。毛玉ができると皮膚の通気性が悪くなり、皮膚の炎症や感染症の原因になることがあります。
定期的にブラッシングやカットを行うことで、毛玉の形成を防ぎ、皮膚炎のリスクを低減できます。

 

<外耳炎の予防>

耳周りの毛を適切にトリミングすることで、外耳炎のリスクを減らすことができます。また、耳の通気性が改善され湿度も低下するため、細菌や酵母の増殖が抑えられます。それにより外耳炎の発生を低減させることが可能です。

 

<爪の破折や肉球への食い込みを防ぐ>

爪が長すぎると爪が折れたり肉球に食い込んだりして、痛みや出血、感染症の原因になることがあります。定期的に爪を切ることにより、これらの問題を予防できます。

 

<肛門嚢炎(こうもんのうえん)の予防>

犬の肛門腺とは、肛門の両側に位置する腺です。この腺からの分泌液が適切に排泄されない場合、肛門嚢に溜まります。これにより細菌が繁殖し、肛門嚢炎という病気を引き起こす可能性があります。
分泌液が過剰に溜まると、肛門嚢が破裂することもあるため、定期的に犬の肛門腺を絞る必要があります。この行為を肛門腺絞りといいます。

 

犬種別トリミングガイドと適切な頻度

犬種によって被毛の特性が異なることから、適切なトリミングの頻度やケアのポイントは、犬種ごとに異なります。
ここでは、代表的な犬種を取り上げ、適切なトリミングの頻度とポイントを解説します。

 

【長毛種】

<主な犬種>

・トイ・プードル
・ポメラニアン
・マルチーズ
・ヨークシャー・テリア
・シー・ズー
・ミニチュア・シュナウザー など

 

<トリミング頻度>

月に1回のトリミングと週に数回のブラッシングが必要です。特に換毛期には、毎日のケアが理想的です。

 

<ケアのポイント>

長毛種の犬は毛が絡み合い、汚れが溜まりやすいです。そのため、定期的にブラッシングを行い、毛玉を取り除くことが大切です。また、耳周りや足裏、肛門周りの毛は清潔を維持するために定期的にトリミングを行うことが重要です。

 

【短毛種】

<主な犬種>

・パグ
・フレンチ・ブルドッグ
・ミニチュア・ピンシャー など

 

<トリミング頻度>

短毛種の犬は頻繁にカットを行う必要はありません。ブラッシングは週に1〜2回行うと良いでしょう。

 

<ケアのポイント>

頻繁にカットを行う必要はありませんが、定期的なケアは欠かせません。
特に夏は熱中症予防、冬は保温のために被毛の管理には注意が必要です。

 

【皮膚の敏感な犬】

<主な犬種>

・柴犬
・シーズー
・ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
・ボクサー
・アレルギーがある犬 など

 

<トリミング頻度>

獣医師やトリマーと相談し、それぞれの犬の状態に応じてケアを調整します。

 

<ケアのポイント>

肌に優しい製品を使用し、肌を刺激しないように優しくブラッシングすることが大切です。また、頻繁にシャンプーを行うと皮膚が乾燥する可能性があるため、必要最低限に行いましょう。
しかし、アトピー性皮膚炎などの慢性的な皮膚病を持つ犬の場合は、皮膚の状態を管理するために頻繁にシャンプーを行う必要があります

 

まとめ

トリミングは犬の外見を整えるだけではなく、健康を維持するためにも重要な役割を果たします。適切なトリミングの頻度や方法は犬種や被毛のタイプによって異なるため、それぞれの犬に合わせたケアが必要です。

愛犬の健康と幸せを守るために、獣医師やトリマーと相談しながら、定期的なトリミングを習慣にすることが大切です。

 

川崎市中原区の「馬場動物病院」
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