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コラム

【コラム】これで完璧!┃子犬や子猫を迎えるための事前準備

新しい家族として子犬や子猫を迎えると、喜びと共にその命を守る重大な責任が伴います。事前にしっかりと準備をしておかないと、いざお迎えした時に子犬や子猫が快適に過ごせなかったり、飼い主様が「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまったりすることもあります。

今回は子犬や子猫を迎えるための事前準備について、必要な用品リストや健康管理の準備、しつけの基本などをご紹介します。

住環境の整備

<安全対策>

子犬や子猫は好奇心旺盛で、何でも口に入れてしまうことがあります。それにより、健康を損なうだけでなく、命に関わることもあります。そのため、部屋は常に整理整頓し、電気コードなどはまとめて子犬や子猫が噛めない場所に設置しましょう。

愛犬・愛猫が誤って物を飲み込んでしまった場合の対応方法についてはこちらから

 

<快適な環境づくり>

新しい環境に慣れるためには、快適な生活スペースを整えることが大切です。特に、ベッドやトイレの設置場所は、できるだけドアやテレビの近くを避け、静かで落ち着ける場所に設置すると良いでしょう。また、サークルやケージなど、子犬や子猫が安心できる自分だけのスペースを用意してあげることも重要です。

 

必要な用品リスト

子犬や子猫をお迎えするにあたり、最低限必要なものは下記の通りです。

・フード、食器、給水機
・トイレやペットシーツ、猫砂などのトイレ用品
・ケージやサークル
・ベッド
・移動用のキャリーバッグ
・首輪
・ブラシや歯磨きなどのグルーミング用品
・子犬や子猫が遊ぶためのおもちゃ
・猫の場合爪とぎ など

 

健康管理の準備

子犬や子猫を迎えたら、まず予防接種について考えることが大切です。予防接種は飼い主様の任意ですが、犬の場合、狂犬病の予防接種は法律で義務付けられています。また、蚊が多い日本では、フィラリア予防も欠かせません。

子犬や子猫が接種するワクチンの種類や接種する時期は以下の通りです。

 

<子犬>

狂犬病ワクチンの接種:混合ワクチン最終接種から1ヶ月以降
混合ワクチンの接種時期:3回接種の場合、8週齢→12週齢→16週齢で接種

 

<子猫>

混合ワクチンの接種時期:3回接種の場合、8週齢→12週齢→16週齢で接種

また、犬や猫の予防接種にはさまざまな種類があり、どのワクチンが必要かは地域ごとに異なります。そのため、その地域で発生しやすい病気については動物病院で相談することをお勧めします。

ほかにも、将来的な安心のためにペット保険への加入も検討しておくことをお勧めします。

 

食事と栄養

成長期の子犬や子猫にとって、適切な栄養を摂ることは非常に重要です。フードは年齢に適したものを選び、特に子犬や子猫には1日の食事を3回以上に分けて与えるのが望ましいです。必要な食事量はフードのパッケージに記載されているので、その指示に従って正確に与えるようにしましょう。

 

しつけの基本

<名前を覚えさせる>

子犬や子猫と一緒に快適な生活を送るためには、しつけが欠かせません。まずは、名前を覚えさせることから始めましょう。名前を覚えさせるためには、まず食事や遊びの時間など、楽しい瞬間に必ず名前を呼ぶようにします。それにより、次第に名前を呼ぶだけでアイコンタクトを取り、飼い主様のもとに駆け寄るようになります。この際、少量のおやつを与えると、さらに呼びかけに応じて来てくれるようになります。

 

<トイレトレーニング>

トイレトレーニングは、子犬や子猫を迎えたらすぐに開始しましょう。子犬や子猫は排泄したい時にそわそわしたり、落ち着かない様子を見せたりすることがあります。そのため、注意深く観察し、排泄しそうなタイミングでトイレに連れて行きましょう。トイレで排泄ができたら、おやつを与えて褒めることで、トイレの場所を覚えてくれます。

 

<おすわり・まて(犬の場合)>

犬の場合、おすわりやまてといった基本的な指示も教える必要があります。おすわりを教えるには、犬の腰を軽く押さえて座らせ、その時に「おすわり」と指示を出し、おやつを与えます。まてを教える際は、犬の鼻先に手をかざして「まて」と指示し、「よし」の合図でおやつを与えることで覚えさせます。また、詳しいトレーニング方法については、ドッグトレーナーに相談すると良いでしょう。

 

<社会化期>

犬や猫が人や他の犬や猫とトラブルなく過ごすためには社会化という学習が必要です。社会化のされていない犬や猫はさまざまな刺激に対して大きなストレスを感じたり、攻撃的になったりするため問題行動を起こしやすいとされています。

社会化は、一般的に社会化期と呼ばれる一定の年齢の時に行うと効率よく行えます。犬では生後約3~16週齢、猫では生後約2~9週齢が社会化期です。この時期には、できるだけ外に連れて行ったり、他の人や動物と触れ合う機会を作ることが大切です。

 

心の準備

新しい家族を迎えるにあたり、心の準備も大切です。ご家族がいる場合は、誰がどのような役割をするのかを事前にしっかり決めましょう。動物病院でよく耳にするのは、家族の一人がすでにご飯をあげたのに、他の家族が知らずに再度与えてしまい、結果的に犬や猫が肥満になってしまうケースや、誰かが見ているだろうと油断して子犬や子猫を放置し、事故が起きてしまうケースです。

また、しつけの段階では家族全員が一貫性を持ったしつけを行うことが重要です。家族内でのしつけ方が異なると、子犬や子猫は何が正しいのか混乱し、家族への信頼が薄れてしまうことがあります。しつけのペースはその子によって異なるため、覚えが遅い場合でも、家族全員が忍耐強く接することが大切です。

そして、何よりも重要なのは、子犬や子猫が家族全員から愛情をたっぷりと受けることです。家族それぞれが可能な限り自分の時間を注ぐ覚悟を持ちましょう。

 

まとめ

新しい家族を迎える際には、物の準備だけでなく、心の準備も欠かせません。しかし、どんなに計画を立てていても、実際に迎え入れてみると予想外のことが起こることもあります。そのため、動物病院では、初めて子犬や子猫を迎える飼い主様をサポートするためのサービスも提供しております。フード選びや日常のケア方法、しつけに関して迷った時には、動物病院に相談してみることをお勧めします。

 

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